第62回小学生図画コンクール作品紹介

特選：富山第一銀行賞

図画コンクール作品

立山町立立山北部小学校

1年十松　凪鵬さん

＜審査評＞

気持ち良さそうにカラオケをしているお父さんを、しなやかな線と明るい色彩で、ユーモラスに描いてくれました。お父さんは頬を赤く染め、まぶたを閉じて本当に幸せそうです。しっかりと握られた黒いマイクは、はっきりと鮮明に描かれ、画面を引き締めています。お父さんの赤と黄の縦縞の服も、楽しい雰囲気を盛り上げています。子どもらしいほのぼのとした作品で、強く印象に残りました。

図画コンクール作品

射水市立大島小学校

2年川渕　莉子さん

＜審査評＞

安全点検の仕事をしているお父さんを、端的にとらえて、明快に描いてくれました。お父さんは、黒い留め具のついた黄色いヘルメットをかぶり、緑と白のバンドのついたヘッドライトと厚地の作業着を身に付けています。お父さんの仕事の様子をよく観察して、理解した上で描いたことがよく分かります。お父さんの顔と身体を少しかたむけて画面に動きをつくっていることも、とても面白いと思いました。

図画コンクール作品

高岡市立福岡小学校

3年髙田　維和さん

＜審査評＞

なれた手つきでタイヤ交換するお父さんを、強い色彩のコントラストを使って、大胆に描いてくれました。黒いタイヤと赤いホイール、黄と緑の電動レンチ、分厚い布地の黄土の手袋が、画面の中で激しく、気持ちよく調和しています。お父さんの服の青と車のボディの赤の対比も美しく調和しています。大胆で強烈でありながら画面に巧みにおさめている、色彩の素晴らしい構成力に感動しました。

図画コンクール作品

射水市立大島小学校

4年村田　郁博さん

＜審査評＞

高圧洗浄機を使って車の汚れを落としているお父さんを、画面いっぱいに力強く描いてくれました。お父さんは上半身をかがめて、太い腕でパワフルに車の汚れを落としています。若いお父さんなのでしょうか。がっしりとした体格で、髪の毛は真っ黒で荒々しく、ピンクのパーカーもよく似合っています。力強さを感じさせる線描と情熱を感じさせる赤やピンクの色彩の工夫があり、強く心に残りました。

図画コンクール作品

富山市立中央小学校

5年林　芭奈さん

＜審査評＞

家で髪の毛をカットしているお父さんを、淡彩でさわやかにすっきりと描いてくれました。お父さんは、頭髪が丸みを持つように、指で髪の毛を挟んでカットしています。そして、左右が合うように手元にしっかりと目をやり、息を整えてはさみを入れています。絵を見ていると、緊張感を持って慎重にカットしていることがよく分かります。どの部分も気持ちを込めて描きこんであり、情感のこもった絵に仕上がっています。

図画コンクール作品

富山市立呉羽小学校

6年大谷　遥香さん

＜審査評＞

夏休みに海辺でくつろぐお母さんを、奥行きを感じさせる構図で、ていねいに繊細に描いてくれました。お母さんは夏の日差しを受けないように、帽子を深くかぶっています。そして、顔半分に影を入れることで、お母さんのすがすがしい表情を描き出すことに成功しています。また、背景の海や砂浜が遠くに見えるように色彩を徐々にていねいに変化させています。知的で気品のある素晴らしい作品です。