「ファースト・グリーンローン」第1号案件の取り組みについて

当行は、3月31日に株式会社エネパーク富山（代表取締役 中川 豊）に対し、「ファースト・グリーンローン」（以下、GL）による融資を行いましたのでお知らせします。尚、今回の「ファースト・グリーンローン」の契約は、株式会社エネパーク富山が第１号案件となります。
GLは、環境改善効果のあるグリーンプロジェクトに資金使途を限定したローンです。環境改善効果を定量的に示し、効果や体制、資金管理までを問われる第三者評価を得る公正性が高い点に特徴があります。GLに取り組むことで、借り手企業内組織のサステナブル経営に向けた体制整備や、中長期的なESG評価の向上、企業価値の向上につながることが期待されます。
株式会社エネパーク富山は、民間主導による地域密着型の発電事業者として、「メイド・イン・富山」をスローガンに小水力発電事業に取り組むために設立された会社です。また同社グループにて、水力発電の高いポテンシャルを有する富山県において、環境への負荷が少ない小水力発電所の開通を通じてエネルギーの地産地消を推進する方針を掲げています。
代表取締役である中川 豊氏（合同会社 ハイドロリンク富山 代表）は、20年以上に渡り電力会社及び富山県企業局で水力発電所の運用・保全業務等に従事した経験があり、その知識・経験を活かし、小水力発電の候補地選定、事業性評価、地元同意、許認可申請、系統連系といった開発段階から、工事受注、施工、運転開始までの建設段階、さらには操業・保守段階までの小水力発電所に関わる全プロセスに関する事業開発やコンサルティングを行っています。
今回のGLにて調達する資金は、富山県魚津市片貝川水系における小水力発電所の建設プロジェクトに充てられます。水力発電はグリーンローン原則等における「再生可能エネルギーに関する事業」に該当しています。
また、本GLは、資金使途の各種原則に定める適格性やプロジェクトの適合性を、株式会社格付投資情報センター（R&I）により、国際的な原則である、「グリーンローン原則」や、環境省の「グリーンローン及びサスティナビリティ・リンク・ローンガイドライン」の趣旨に沿った旨であることをセカンドオピニオンにより確認されています。
今後も、持続可能な社会の実現に取組むお客さまのご支援を積極的に行い、当該分野のサービスを拡充させ、経済と環境の好循環を創造してまいります。

【借入人概要および融資概要】

※株式会社格付投資情報センター（R＆I）のセカンドオピニオンは、下記URLをご参照ください。https://www.r-i.co.jp/rating/esg/index.html