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2014/01/24

格付据置のお知らせ

 株式会社富山第一銀行(頭取 横田格)は、このたび株式会社日本格付研究所(JCR)より、以下のとおり格付を据え置く旨の通知を受けましたのでお知らせいたします。

1.格付機関

株式会社日本格付研究所(JCR)

2.格付

『A』(シングルAフラット)

3.格付の見通し

『安定的』

4.格付の対象

長期発行体格付

5.格付の主な評価理由

(1) 富山県富山市に本店を置く資金量約1兆円の第二地方銀行。創業以来、1度も最終赤字を計上していない堅実経営が特徴である。格付は、地元金融マーケットにおける安定したプレゼンスや資本の充実度などを反映している。良好な水準にある基礎的な収益力と健全性の高い貸出資産に支えられ今後も継続的な利益計上が見込まれるほか、これまで集中的に取り組んできた保有有価証券の銘柄入替などにより利益の安定性が高まっていることから、格付の見通しを安定的とした。市況変化への機動的な対応を通じて引き続き有価証券部門で抱えるリスクを適切にコントロールできるかが注目ポイントである。
(2) ROA(コア業務純益ベース)は0.5%台と地域銀行の中で良好な水準にある。低金利環境を背景に預貸金利回り差の縮小が続く中、当行は貸出金のボリューム拡大や経費のコントロール、株式や投資信託の積極的な運用などを通じて基礎的な収益力を高めてきた。コア業務純益は13/3期で3期連続増加し、足元でも底堅く推移している。ここ数期、収益を圧迫してきた保有株式の損切りが一巡したことで、最終利益の安定性も高まっている。
(3) 金融再生法開示債権比率は2%台と低水準にあり、総与信に占めるその他要注意先債権も少なく、分類率は抑制されている。円滑化措置への対応で不良債権に区分していない債権については小口分散と保全が効いており、一部の与信上位先に対してはDCF法に基づく保守的な引き当てが行われている。与信費用は貸出残高、コア業務純益のいずれとの対比でも落ち着いており、今後も多額となるリスクは小さい。
(4) 有価証券運用においては、価格変動リスクが比較的大きい株式や投資信託を多く保有している点が特徴である。市況変化に伴う影響に注意をする必要はあるが、株式は銘柄や業種の分散が図られており、投資信託についてもリスク特性の異なる商品へと分散投資が行われている。連結Tier1比率が12%台とバッファーとなる資本が厚いことも考慮すれば、総じて有価証券部門で抱えるリスクは管理可能なレベルにあると考えられる。

6.格付の据置について

 今回の格付の据え置きは、当行の堅実経営と透明性が適正に評価されたものと考えております。当行では、この事に満足することなく、更に上位の格付の取得を目指し、引き続き地域金融機関として地域の皆様の多様なニーズにお応えできるよう堅実な経営に努力していきます。

<本件に関するお問い合わせ先>
総合企画部 田中・三鍋
電話番号:076-424-1219