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2011/02/28

格付け据置のお知らせ

 株式会社富山第一銀行(頭取 横田格)は、このたび株式会社日本格付研究所(JCR)より、以下のとおり格付けを据え置く旨の通知を受けましたのでお知らせいたします。

1.格付け機関

株式会社日本格付研究所(JCR)

2.格付け

『A』(シングルAフラット)

3.格付けの見通し

『安定的』

4.格付けの対象

長期優先債務 格付け

5.格付けの主な評価理由

(1) 富山市に本店を置く資金量約9,000億円の第二地方銀行。創業以来、1度も最終赤字を計上していない堅実経営が特徴である。 地元での預貸シェア推移は安定しており、開示債権比率の低さ等にみられる良好な貸出資産の質、資本の厚み等も維持されている。 一方、基礎的な収益力については改善がみられるものの、与信費用控除後の収益水準には課題が残る。
(2) 貸出金残高は、中小企業向けや住宅ローンが減少するなか、地方公共団体向け及び大企業向けが残高全体を牽引し貸出ボリュームの拡大が続いている。 中小企業向けについては残高確保に苦戦が続いているものの、取引先数は増加しており需資回復局面においては貸出金残高の増強に寄与する可能性がある。
(3) 与信の上位集中や特定業種への偏重もみられず、金融再生法開示債権比率は10年12月末で2.53%(部分直接償却前で3.83%)と低い。 総与信に占める分類額も抑制されている。保守的な引当方法を採用していることも勘案すれば、与信費用が連続して多額に及ぶリスクは低いとみられる。
(4) 有価証券運用においては、ポートフォリオの特徴として外国証券や株式、投資信託のウェイトが高い。 保有株式や投資信託についてロスカット等を進展させることで追加的な損失計上リスクを低減させている。 ただし、株式等で依然評価損を抱えていることも勘案すれば、株価動向等については注視する必要がある。
(5) 資金利益の落ち込みを主因に06/3期をピークに減少傾向にあったコア業務純益は、11/3期第2四半期で預金利回りの低下を主因に増加に転じている。 11/3期第2四半期のコア業務純益ベースのROAは0.51%(年換算)と前年同期比0.07%ポイント改善している。 もっとも、直近ピーク時(06/3期0.78%)対比では見劣りする。
(6) 10年12月末の連結TierⅠ比率は12.03%と相対的に高く、リスクアセットの減少と利益の蓄積を主因に前年同月比0.76%ポイント上昇している。 その他有価証券で評価損を抱えている点や繰延税金資産の水準を勘案しても、資本の充実度は高い。

6.格付けの据置について

今回の格付けの据置は、当行の堅実経営と透明性が適正に評価されたものと考えております。 当行ではこの事に満足することなく、更に上位の格付けの取得を目指し、引き続き地域金融機関として地域の皆様の多様なニーズにお応えできるよう堅実な経営に努力していきます。

本件に関するお問い合わせ先  総合企画部 藤岡・森山
電話番号:076-424-1219