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2010/02/17

格付け据置のお知らせ

 当行は、このたび株式会社日本格付研究所(JCR)より、以下のとおり格付けを据え置く旨の通知を受けましたのでお知らせいたします。

1.格付け機関

株式会社日本格付研究所(JCR)

2.格付け

『A』(シングルAフラット)

3.格付けの見通し

『安定的』

4.格付けの対象

長期優先債務 格付け

5.格付けの主な評価理由

(1) 富山市に本店を置く資金量9,000億円強の第二地方銀行。 09/9中間期では大口先要因により与信費用が上振れし最終利益をやや圧迫したものの、足元では落ち着いた推移をみせており、10/3期第3四半期累計での与信費用はコア業務純益の範囲内でカバーされている。 不良債権の金額や分類率の低さ等から判断して、貸出資産の質は引き続き比較的良好であるとみられる。 一方、収益力の低下に歯止めがかかりつつあることや資本基盤には依然として十分な厚みがみられること等を総合的に判断して、当行の長期優先債務格付けを「A」とし、格付けの見通しは「安定的」とした。
(2) 金融再生法開示債権比率は、09年12月末2.56%(部分直接償却前では3.87%)と低水準である。 総与信に占める分類債権額のウェイトも抑制されており、貸出資産は比較的良好である。 与信費用は07/3期から09/3期にかけて、与信費用比率が20bp台と低く、コア業務純益の3、4割程度に留まっていた。 09/9中間期では特定大口先の倒産によりコア業務純益の約1.2倍に相当する与信費用を計上したが、10/3期第3四半期累計の与信費用はコア業務純益の約6割に留まっている。
(3) コア業務純益ベースのROAは09/9中間期0.44%(年換算ベース)とやや低い(地銀平均は同0.60%、第二地銀平均は同0.47%)。 損益動向をみると、これまで、資金利益の落ち込みを主因にコア業務粗利益が減少傾向で推移してきた。 しかし、10/3期第3四半期決算では、預金利回り低下による増益効果が比較的大きく得られ、資金利益に回復がみられる。 結果、フィービジネス関連の収入は低調な推移をみせているが、若干ではあるものの前年同期を上回るコア業務粗利益を確保した。 システム関連費用等で物件費が増加していることからコア業務純益は前年同期を下回るものの、トップライン収益の回復とともに基礎的な収益力の急速な悪化には歯止めがかかりつつある。
(4) 09年12月末の連結TierⅠ比率は11.27%と相対的に高い水準にある。 その他有価証券で評価損を抱えている点や繰延税金資産がTierⅠ資本の15%を占めている点を勘案しても、質、量の両面からみて、資本の充実度は高いと判断される。

6.格付けの据置について

今回の格付けの据置は、当行の堅実経営と透明性が適正に評価されたものと考えています。 当行ではこの事に満足することなく、更に上位の格付けの取得を目指し、引き続き地域金融機関として地域の皆様の多様なニーズにお応えできるよう堅実な経営に努力していきます。

本件に関するお問い合わせ先  総合企画部 藤岡・森山
電話番号:076-424-1219