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お知らせ

平成15年11月10日

各 位

株式会社 富山第一銀行
頭 取  金岡 純二

業務改善計画の提出について

 平成15年10月10日付業務改善命令に基づき、本日、北陸財務局に「業務改善計画」を提出いたしましたのでご報告いたします。
本件につきましては、お客さまならびに株主さま、また、関係する皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。
今回の業務改善命令を厳粛に受け止め、深く反省いたしますとともに、今後は策定しました「業務改善計画」を着実に実行し、内部管理態勢の充実・強化に努めてまいります。
なお、「業務改善計画」の要旨は下記のとおりです。

1. 法令等遵守に係る経営姿勢の明確化
(1)  コンプライアンス重視の業務運営が最優先課題であることを、頭取が全店支店長会議で口達し、更に従業員一人一人に頭取メッセージを送り、法令等遵守の重要性とその徹底を指示いたしました。
また、経営陣は各種会議、研修への関与を深めるとともに、それを通じてコンプライアンスに係る啓蒙を行い、法令等遵守の組織風土を築いてまいります。
(2)  取締役会直属の本部組織として、常設のコンプライアンス委員会およびリスク管理委員会を新設し、組織体制を整備いたしました。コンプライアンス委員会は法令等遵守態勢の統括部署として、その徹底と一元管理を強化してまいります。リスク管理委員会は各種のリスク管理の統括部署として総合的なリスク管理を行います。各委員長を役付役員としてコンプライアンスおよびリスク管理をより一層徹底する態勢としました。
両委員会はその実施状況を毎月取締役会に報告し、指示・関与を受ける態勢とし、取締役会の法令等遵守に係る関与を明確化いたしました。
2. 取締役会および本部の機能強化による全行的な法令等遵守態勢の確立
(1)  取締役会はコンプライアンスの重要性の認識を改めて深めるとともに、コンプライアンス委員会からの問題提起や情報等の報告を受けて討議し、指示・決定をする態勢としました。この指示・決定に基づきコンプライアンス委員会は各本部に指示を行い、結果を取締役会に報告し、検証を受ける態勢といたしました。
(2)  コンプライアンス委員会はコンプライアンスの一元管理を強化し、銀行全体としてのコンプライアンスの徹底を図ってまいります。また、本部各部への法務面の情報提供とその実施状況について報告を求める等により牽制を図るとともに本部全体の機能強化を図ってまいります。
(3)  リーガルチェックの体制を見直して業務担当主管部とコンプライアンス委員会による、ダブルチェックを実施する規程を新設し、体制整備を行なう一方、法違反防止のために法令改正時の対応、本部通達の遵守に関するルールを定めました。
(4)  相互牽制機能・自浄機能強化のための制度として、「社内通報制度に関する規程」を制定し、「企業倫理ダイレクトライン」をコンプライアンス委員会に設置いたしました。
また、従業員が毎月1回実施するコンプライアンスの自己チェック内容を改訂し、法令等遵守の意識づけを徹底してまいります。
3. 保険募集における弊害防止措置の徹底
 保険の窓販につきましては、その業務取扱を現在自粛し、過去の取扱状況の総点検を実施しております。
また、生保・損保窓販の事務取扱規程および同コンプライアンスマニュアルを制定し、今後これを教材として弊害防止措置を含む募集人への徹底したコンプライアンス教育を行い、態勢の整備を図ってまいります。
4. 行内規則等の制定にあたっての検証態勢の整備
 「コンプライアンス・チェック実施要領」を定め、コンプライアンス委員会による検証の強化を図る態勢といたしました。外部専門家の判断を含む一次チェックを業務の担当主管部がチェックし、二次チェックをコンプライアンス委員会で行い、そのうえで取締役会が検証を加える態勢といたしました。
5. 本部における相互牽制機能の充実・強化
 リスク管理委員会の下部組織であるリスク管理部会を全部長で構成することに変更し、全行的なリスク管理とコンプライアンス上の問題を協議する態勢として、本部各部の相互牽制機能を高めてまいります。
 当行といたしましては以上の各施策を着実に実践し、内部管理態勢の充実・強化を図り、法令等遵守態勢を確立し、二度と同じような法違反を起こさない組織風土を築いてまいります。さらに、「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」で求められているコーポレートガバナンスの強化や、法令等遵守態勢の確立を通じて経営の質を高め、信頼回復と地域貢献に全力で取組んでまいります。
以 上



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